一年の成長を振り返り「大きくなったなぁ」としみじみ感じたり、4月の準備をしたりする年度末。

今回は「身支度」のお話です。

 

わが家では、2歳あたりから「じぶんで!」(当時のセリフは「おでんで!」)と騒ぎだし、その勢いに乗って、3歳4歳と親も「じぶんでね」と任せることが増えていきました。

幼稚園に行くバッグの中身の準備、帰ってきて洗う物を出したり、バッグをフックにかけたり。「自分でできているね!」と声かけると、うれしそうにニコニコしていたものでした。

 

4歳の「年少さん」時代の次女

 

「やりなさーい」の声だけではできません。「自分でできる」が叶いやすいように、いくつかの工夫を考えてみました。
たとえば…

 

 

・子どもの背の高さに合わせ、バッグや上着をひっかけるフックをつける。

 

・帰ってきたら、タオルを洗濯機に、コップと弁当箱をキッチンに出すので、フックの位置は洗濯機とキッチンに近いところに設置。

 

・持ち物のハンドタオルは、バッグかけのすぐそばのクローゼットに出しやすく収納。

 

 

楽にできるということが一番。それが習慣を作ります。

わが家の習慣といえば、「おしたく箱」。

 

着る服を前夜に用意して入れるのですが、朝の着替えもはかどり、とっさの災害対応の意味からもおすすめ。

次女は10歳の今も、3歳頃に自分でお絵かきしたケースを使っています。箱に布や紙を貼って作るのもいいですね。

ポイントは、軽いこと。小さな子どもが服を入れ、枕元や足元へ両手で持ち運べることを目安にしましょう。

 

親が100%お世話をする赤ちゃん時代が終われば、一つずつ生活力を手渡していく。だから、身の回りのことも、やっぱり「お手伝い」からという発想で。

 

小さな子ども達は「自分でできるようになりたい」のかたまりのようなもの。それが意欲につながります。その芽を摘んで、「え?めんどくさーい。ママがやってよ」なんて言われないためにも、「自分でできた!」を増やす家づくり、始めてみませんか。

 

 

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このコラムを書いたママ


吉田尚子

一般社団法人家事塾 1級家事セラピスト。「かぞくで家のコト」をテーマに暮らしの講座(子育て、家事、時間、片づけ)や個人レッスンなど、親子の笑顔がふえるようにと活動中。一般社団法人住教育推進機構 住教育インストラクター。ブログ「かぞくの家事ノオト」http://shoko3.net/