『こども ことば絵じてん増補新装版 小型版』金田一春彦 監修/三省堂

☆クイズです☆ 写真の中のパズルでことばが作れます。いくつ見つかるかやってみてください。

 

春になると本屋さんでも辞書やことば絵本の展示が多く見られるようになります。春は新しいことを学びたいという気持ちが湧いてくる季節ですね。

そこで今回のテーマは『ことば絵本』にしました。ことば絵本といってもいろいろあります。

 

1.あいうえお絵本
2.ことば遊び絵本(しりとり・早口言葉・さかさ言葉・くり返し言葉など・だじゃれ)
3.いろいろなことば絵本(擬音語・擬態語・反対語・ことわざ)
4.声に出して読む絵本(古典・わらべうた)

 

他にもたくさんありますが、どのご家庭でもまずは『あいうえお絵本』を選ばれるのではないでしょうか?あいうえお絵本も多くあるので選ぶのを本当に迷いますが、我が家が本棚に迎えて良かったと思うのは『あっちゃんあがつく』と『あいうえおの本』です。『あっちゃんあがつく』は全部たべものが出てくるので小さなお子さんにはとても親しみやすいですし、『あいうえおの本』はひらがな一文字の周りに同じひらがなが頭につくもの探しができるようになっており、辞書と同じ系列で辞書への興味につながるのでおすすめの一冊です。

 

 

『あいうえおの本』安野 光雅 作・絵/福音館書店
『あっちゃんあがつく』さいとう しのぶ 作・絵/リーブル

 

しりとりや早口言葉や声に出して読む絵本は年中さんからおすすめ。声に出すことを子どもはとても大好きですので「じゅげむ」でもすぐに覚えてしまいます。ことば遊びの一つとして絵本を通して古典の冒頭や短歌・俳句・十二支なども遊び感覚で覚えてしまえば楽しいですね。

 

 

我が家では言葉を息子に伝えるときに文字としての言葉ではなくその背景や感情も伝えたかったので、絵本や本でことばを自然に覚えてくれたらと思っていました。だから、読み聞かせをするときに自分も絵本の世界へちゃんと入って情景や心情を思い描いて読み聞かせをするということを大切にしています。

 

語彙力がつくと国語力が増すとか書く力がつくとか考える力がつくなどほかにもいいことがたくさんあるように思いますが、息子の伝えたいのは学力面だけではなく、困ったときに言葉や本に生きる力をもらえる人に育ってほしいという思いのほうが強いかもしれません。

 

だから急いで難しい言葉を学ぶことよりも自分が感じたことをちゃんと人に伝えられる言葉をもった人になってほしい。そのために絵本からたくさんのことを感じて自分の言葉として生きたことばを身につけてくれたらと思いながら読み聞かせをしています。

 

上段左から
『もこもこもこ』谷川俊太郎 作/元永定正 絵/文研出版
『とこてく』 谷川俊太郎 作/奧山民枝 絵/クレヨンハウス
『あめかな!』U.G.サトー 作・絵/福音館書店
下段左から
落語絵本『じゅげむ』川端 誠 絵/クレヨンハウス
『ことばあそびうた』谷川俊太郎 詩/瀬川康男 絵/福音館書店
『1ちゃんいちにち へんてこかぞえうた』高木あきこ うた/さいとうしのぶ 絵/リーブル
『わにがわになる』多田ヒロシ 作・絵/こぐま社

 

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このコラムを書いたママ

永井 知佳子

前職で国語を教えていました。国語の力の基礎は幼少期の読書です。本との最初の出会いである親子の読み聞かせの時間の大切さをたくさんの方に知っていただけたらと思い、読書支援活動をしています。5歳児ママ。
Instaguram→@kakobook
Blog→http://ameblo.jp/honnotane100-ehon