この春、わが家の一人は高校生に。

彼女が幼いころ、私は目に前にある「今」で精いっぱい。

高校生なんてとても遠~い響きでした。

その「今」が積み重なりここまで来たかと思いつつ、子育ての終わりへのカウントダウンを感じています。

 

というのも、親子という関係はずっと続くけれど、子育てという時期には限りがある、と思っているから。

親と過ごすこの時期に、大切だと思うのが家事分担、「お手伝い」です。

 

2歳ごろの長女、つまようじにかまぼこ、きゅうりなどを刺して、おかずのお手伝い。
ほかにも、テーブルを拭く、お箸を並べる、靴をそろえるなどを役割としてお願いしていました。

 

お手伝いには、どんないいことがあると思いますか?

 

家事の人手を増やして親の負担を減らす? 将来家事ができるようになる?

 

母である私が子どもにお手伝いさせたい理由は、それだけではありません。

子ども自身が自分で考えて、段取りよく動くことを覚えたり、いろいろなことに気がついたりする力、そして、人との協力や感謝を感じる心を育てることにつながるからなのです。

 

そこに必要なのは「ありがとう」の言葉。

「えらいね」「じょうずね」「すごいね」とほめることも大切ですが、子どもたちは「ありがとう!」という大人の言葉から、自分が人の役に立てたことを知り、自分の存在を大切に感じることができるのです。

 

 

次女6歳、食器拭きデビューのころ。
それに加えて、お米を研いでご飯をたく、花の水やり、夕方のカーテン閉めなども毎日の受け持ちでした。

 

子どもたちだけではありません。わたしだってそう!

「ママ、ごはんおいしかったよ。」

「これやってくれてありがとう!」

「洗ってくれてありがとう」

「買ってきてくれてうれしかった!ありがとう」

気持ちを含んだ言葉を受け取れば、うれしいし、疲れも吹っ飛びます。

子どもに心が伝わる言葉がけは、ママにも返ってきますよ。

 

小さいころにいっぱい浴びせたい、ありがとうのシャワー。

気持ちが伝わるように、顔を見て。

子どもたちはどんな顔するでしょうか?

試しに始めてみませんか?

 

そして、ぜひぜひパパにも。

 

新しい環境、生活がスタートする時期、家がほっとする場でありますように。

 

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このコラムを書いたママ


吉田尚子

一般社団法人家事塾 1級家事セラピスト。「かぞくで家のコト」をテーマに暮らしの講座(子育て、家事、時間、片づけ)や個人レッスンなど、親子の笑顔がふえるようにと活動中。一般社団法人住教育推進機構 住教育インストラクター。ブログ「かぞくの家事ノオト」http://shoko3.net/