今年は台風の発生が多く、9月初旬までの発生数は過去2番目に早いペースとなっているそうです。
先日の大型台風21号の直撃も受け、「わが家の備え」を改めて考える夏でした。

 

自然災害への備えはもちろんのことですが、小さな子どもとの生活でも「備えあれば憂いなし」は親子で心穏やかに楽しく暮らす秘訣だと思います。

 

午前中遊びに出かけた日は、家に帰る前に公園で早めのお昼ごはん。おなかを満たして機嫌よく。2歳のころの次女。

 

長女が4歳の幼稚園児のころ、同じクラスのお母さんがこんな話をしました。

「先日、子どもがコロッケを作りたがるから一緒に作ったんです。
新聞を大きく広げて敷いて、こぼされてもいいようにして。
とってもうれしそうに、たくさん作っていました。楽しかったですよ」

 

その方自身とてもうれしそうに、軽やかに言われ、少しびっくりしたんです。

 

えー!コロッケって…!?
マッシュしたポテトに粉も卵もパン粉まで。大人一人でも手間がかかるのに。
もっと簡単なことだったら、いっしょにするけど…難しいんじゃないかなあ。
でも…

 

頭の中、ぐるぐるしました。

 

コロッケづくりの工程は、まぜたり、丸めたり、粉にパン粉に…、順番においしいコロッケの秘密に迫れて子どもには魅力!

 

ああ、そうか!
こぼされて掃除するのが面倒だったら、こぼしても大丈夫なように新聞紙などを敷くとか、大きなトレイの中でやるとか。
「そうなっても大丈夫」なように、「これならどうか?」と手を打つかどうか、そこか!
そうすれば子どもの表情や楽しさにも没頭できる。

 

難しい、できないって思い込んでいるのは私の頭なのかも?
そう気づけてからは、ぐんと心も行動も、そして家事も軽くなっていきました。

 

がんばりすぎたり、イライラしたり、気持ちだけでなんとかしないように、
「自分に何ができるか」「困る状態をどう防ぐか」に目を向けてみる。

 

子どものうれしそうな顔を見るとき、こちらもうれしくなる。
うまくいかなくたっていい。そんな日もあるから。
「ま、いいっか」で乗り切れれば、と思うのです。

 

ちなみに、今回の「備え」はあくまでも自分のためのもの。
子どもによかれと思って先回り、ではないですよ。
これはまた次回に。

 

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このコラムを書いたママ


一般社団法人家事塾 1級家事セラピスト 吉田尚子

「かぞくで家のコト」をテーマに暮らしのワークショップ(子育て、家事、時間、片づけ)や個人セラピーを行う。前職学習塾で多くの親子に関わってきた経験や家事塾(創設・辰巳渚)での学びを活かし、親子の笑顔を願って活動中。

ブログ「かぞくの家事ノオト」 http://shoko3.net/