あなたが思う、家事のいいところって何ですか?
「子ども家事塾」に参加してくれた兄弟くんのご家庭から。ある日の餃子づくり。
2歳の弟のやりたい気持ちを小学生の長男くんが受け止めながら、いっしょに餃子を包む。
次男君は、どうやって並べるといいか、なんて考えながらフライパンにのせているのかな。
彼らは今やお手伝い星人!
でも、はじめから、そうだったのかと言うと…
幼児を抱えて、ママは家事育児に追われる毎日、いっしょうけんめいです。パンクしそうな中で、「お手伝いをして、子どもたちにも家のことをできるようになってほしい」と思い、ママが「お手伝いさせると決める」「やっていたお世話や好きそうなことを1つずつ手渡していく」を重ねていかれました。たとえば、自分の服は自分でしまう、朝着る服を自分で出す、玄関の掃き掃除をする、そういうところから。
子どもたちにとっては、それが「自分でできる」「家族の役に立つ」うれしさにつながっていったわけです。もちろん、ママの笑顔とありがとう!付ですからね。これが一番必要です。
「子どもと家事時間」というこのコラム、今回で11回目となりました。
わたしにとって「家事」のいいところは、「五感にひびく、今ここにある日常を味わう」こと。
子育ての日々、大切な人との別れ、体の不調、仕事…いろんな思い通りにならないことが出てくる人生の中にいます。それでもおなかは減る。ほこりはたまる。
あたたかいおみそ汁から立ち上る湯気と香りに癒される。
汚れたものを洗って、ごみを捨てて、さっぱり感を手に入れる。
洗いたてのシーツを敷いて休んだらいい気持ち。
こうでなければと縛られるものでもなく、「今できること」を淡々と。
手を使い、体を使うことが、じぶんを整えていくような感じになるから、せいぜい動くことをおもしろがろうと思います。
できないこと、できない日だってある。
省いたり、まとめたりして、やり過ごしながら。
家が自分やかぞくにとって、ほっとできる場であるように。
そんなふうに思いながら、これからもお伝えできたらと思っています。
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このコラムを書いたママ
一般社団法人家事塾 1級家事セラピスト 吉田尚子
「かぞくで家のコト」をテーマに暮らしのワークショップ(子育て、家事、時間、片づけ)や個人セラピーを行う。家事塾(創立・辰巳渚)での学びと前職学習塾で多くの親子に関わってきた経験を活かし、親子の笑顔を願って活動中。
「かぞくの家事ノオト」https://shoko3.net/