以前に、読書や絵本のことをお話しさせていただく機会があり、その時にお母様方から「図鑑しか読みませんが、大丈夫でしょうか?」や「同じ本を繰り返し読んで、他の本を読んでくれません。」というご相談を受けることがありました。

 

私自身も同じように名作を読んで欲しい、知識を広げてほしいと思い、息子にたくさんのジャンルの本を与えてきたので、とても気持ちがわかります。

 

でも、好きな本は繰り返し読むけれど、そうでない本は本棚に埋もれたままで・・・。

 

最近、コロナのこともあり、図書館の滞在時間を少なくするために、本を選ぶ時に分類番号をよく見るようになりました。本は、日本十進分類表で分類され、0~9類までの10種類に分けることができます。そして、その中に、図鑑もあれば、物語、スポーツ、芸術もあります。つまり、世界は10種類ものジャンルがあり、大人にとっては、その中に好きなものが違うのは当たり前のことだということ。それなのに、子どもにはたくさんのジャンルを好きになってほしいと思っている・・・。

 

子どもたちも大人と同じでいろいろなタイプの子どもがいます。そして、好きなものが違い、その好きなジャンルを本で深めていって、社会の一員として育っていきます。

 

絵本や本を読んで、読解力がつくからいいというよりも、好きなジャンルに出会って、生涯学びたいという気持ちを育てていくことも本がもたらしてくれるものです。

 

だから、図鑑ばかり好きな子の将来も、物語ばかり好きな子の将来も大丈夫。

 

本に触れたくない、見たくないとならないように、子どもたちの好きにも寄り添いながら、「本のある暮らし」を一緒に楽しむくらいの気持ちでいたいですね。

 

 

<おすすめの図鑑>

講談社の動く図鑑MOVEシリーズ『昆虫』

写真がきれいで、幼年期から楽しめます。好奇心を持てる内容です。

学研の図鑑LIVE『魚』

スマホとで3D映像や動画を見ることができます。

小学館の図鑑NEO 『岩石・鉱物・化石』

調べもの学習に最適です。小学生低学年から高学年まで使えます。

 

 

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Kakoさん

前職で国語を教えていました。国語の力の基礎は幼少期の読書です。本との最初の出会いである親子の読み聞かせの時間の大切さをたくさんの方に知っていただけたらと思い、読書支援活動をしています。1 児のママ。
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