園・学校が動き出して、遅れてやってきた新学期がひと月すぎました。

 

新しい場や新型コロナ対策への緊張やがんばり、それまでの暮らしのリズムの違いなど、大人も子どもも忙しい日々だったかも。

 

こんなときこそ、おうちの中は、ほっと一息つける無邪気な場であるといいなと思います。どうせなら、日々の家事を遊び半分に!

 

 

親子で「たたむ」家事をおススメします。

 

乾いた洗濯物、どんなふうに片づけていますか?

「ぐちゃぐちゃになるから、あっち行って」って言ってる、たたみたがるけど、結局やり直してる…なんてこともあるかもしれません。

 

でも!

 

「半分♪ 半分♪」と楽しそうに言いながら、洗濯物を床に置き、半分にたたんでみると…

 

「なになに?」という顔をしてマネをしたがったり。1~2歳でも、小さな靴下やパンツ、ハンドタオルなら扱いやすいサイズなので、すぐできます。

 

説明はいりません。「半分♪半分♪」と楽しそうに声掛けながらやるのがポイントです。

 

小さな子どもなりに「半分」という感覚をつかんでいく第一歩です。そして、毎日続けていると、「端と端を合わす」ということも体感していけますね。

 

そのうち折り紙へ…

 

袖のあるものは、袖を1番に折って四角くして、半分♪半分♪

 

タオルや大人のTシャツを床に広げて半分にするのは、小さな子にはひと苦労ですが、その分手ごたえ十分。小さなものがたためるようになった子は楽しめます。朝脱いだパジャマへと、「たたむ」をつないでいくのもいいですね。

 

お子さんを見ながら、「ちょうどいい達成感のもの」を見つけて、「親子で遊びながらたたんだり、折ったりする手を育てる時間」にすることができます。

 

「こうしなさい」「それではだめよ」なんて言いっこなしです。ゴールは「親子で楽しい時間」にすること。日々の成長を感じること。きれいにたたむことはそのつぎです。

 

大人も子どもも、手に集中するその作業は、自分の衣類を大切にする、自分を大切に思うことにつながってくるのだと思います。

 

 

————————-

吉田尚子さん

 

一般社団法人辰巳渚の家事塾 1級家事セラピスト。「かぞくで家のコト」をテーマに、暮らしを見わたす視点で、子どもとお手伝い、家事、片づけなどの講座、個人の相談に寄り添う。学習塾や保育園での指導経験を活かし、親子の笑顔を願って活動中。2人の中高生の母。

「かぞくの家事ノオト」https://shoko3.net/