予測不能な今こそ、知っておきたい。
どんなに時代が変わっても生き抜く力が身につく、「学び」の本質とは?

 

vol.6  これからの「学び」とは?

 

 

 

身につけるべきは
「魚の獲り方」

 

親世代の常識では先を見通せない今、子どもは何を学べば未来を生き抜く力が身につくのか。その答えは一つではありません。一つの正解を求めるのではなく、時代が変わっても変わらない「学び」の本質を知ることが大切です。

 

教育の世界では、学びの本質は「魚の獲り方」に例えられます。魚を1匹与えるのではなく、「魚の獲り方」を教える。1匹の魚では1日しか生きられませんし、また誰かに魚を与えて欲しいという欲求が生まれますが、「魚の獲り方」を知っていれば生涯にわたって生き延びることができるからです。

 

「魚」は「教科書に書かれた正解」、「魚の獲り方」は「新しい答えを自ら考える力」です。教科書の正解は一つですが、新しい答えを考える力は子どもの数だけあります。可能性が広がるのです。

 

 

新しい答えを
導き出せる力を

 

これまでの学校教育では、与えられた課題の答えを短時間で大量に記憶する力が評価され、その力が社会の評価にも繋がっていました。しかし、これからの未来を担う子どもたちに求められることは、AIにはできない人間だけが持つ力、すなわち思考力や創造力を駆使して新しい何かを発見することです。

 

予測不能な時代には、教科書どおりの場所に教科書どおりの魚がいるとは限りません。いつ、どこで、どんな餌で、どんな道具を使うか。獲りたいのは自分が欲しい魚か、誰かが探している魚か。刻々と変化する状況に対応し、新しい答えを導き出し続ける力を持っていなければ、これからの未来を生き抜くことはできません。

 

 

学びの意欲を刺激する
知識が繋がる醍醐味

 

教科書を丸暗記するのでなく、どんな魚を獲るかを自分で決めて、自分で獲り方を考えて実行するとき、国語や算数、理科といった科目ごとに習った知識が「魚の獲り方」という目的に向かって一つにつながります。この達成感を味わった子どもは、自ら「もっと学びたい」という意欲を持つようになります。体験を通じて育まれた知的好奇心は、生涯を通じて学び続ける原動力です。

 

親として子どもに
できることは?

 

親として子どもにできることは、知的好奇心を育む体験が数多く用意された環境を与えること。それは学校でもいいし、家庭でもいい。子どもが何かを「したい」と言ってきたら、一緒にやってみながら「次はどうしようか?」と、一緒に考える姿勢をもって接するだけでも、思考力を育む第一歩です。

 

人類は一人ひとりが考え出したさまざまな知恵や技術を持ち寄り、文明を育んできました。人は誰でも「知ることを楽しむ」という知的好奇心を持っています。そして、それを誰かと分かち合いたいという心があります。子どもの中に眠っているこうした力を最大限に伸ばすことこそ「学ぶ」ことといえるでしょう。

 

 

「学び」を伸ばす体験が
ここにはあります

 

 

ノートルダム学院小学校では人と共に学ぶことで得られる「本物」に触れる機会を多く設け、知る楽しさ・学ぶ楽しさが実感できる仕組みがたくさんあります。

 

▲実験するだけでなく、自らの考えを発表しデスカッションすることでより深い学びに繋げます。

 

▮仮説と検証を繰り返し
知識を知恵に高める

 

授業では現実の社会とのつながりを実感する課題に取り組みます。社会科では京都の観光問題や選挙について児童が仮説を立て、インターネットでデータを収集して検証。理科では実験を始める前に生徒全員が結果を予想し、その根拠についてディスカッション。教科書で学んだ知識を組み合わせて思考を組み立てる訓練を何度も重ねます。

 

教科の枠組みを超えた取り組みの集大成といえるのが英語教育です。英語以外の科目の授業もネイティブ教員が英語で指導し、授業以外の時間もネイティブ教員と遊んだり対話したりする中で知らずしらず身につく「使える英語」は、コミュニケーション力やプレゼンテーション力、情報収集力を高め、卒業後の可能性を広げる大きな強みとなっています。

 

▲得た知識や考えをプレゼンすることは、学びを深める最も有効な手段です。

 

 

▮教科や学年を超えて学ぶ
体験学習施設「山の家」

 

▼多くのことが学べる自然の中での体験を大切にしています。

 

教室や教科書で得た知識を自分のものにするには、実際に体験するのが一番です。

 

ノートルダム学院小学校は滋賀県大津市に校外体験学習施設「山の家」があり、6年間を通じて多彩な体験ができます。里山で暮らす農家の方と交流を深めながら取り組む稲作は、収穫した新米を学内外の人びとに味わっていただくところまで生徒が自ら考え、実践しています。

 

他にも、山林や水辺の生き物を目の当たりにする自然観察をはじめ、同学年や異学年の児童が寝起きを共にする宿泊合宿では知恵を出し合って一つの課題に取り組むなど、視野を広げ心身を成長させる場となっています。

 

 

ノートルダム学院小学校イベント情報

イベント情報の詳細はホームページをご覧ください。

 

 

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ノートルダム学院小学校

京都市左京区下鴨南野々神町1-2
京都市営地下鉄烏丸線「松ヶ崎」駅徒歩6分
TEL 075-701-7171
https://www.notredame-e.ed.jp

 

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