いよいよ8月!楽しい夏がやってきます。
とはいうものの、今年はコロナの影響があちらこちらにあり、梅雨が晴れるようにスッキリ!とは、なかなかできそうにありませんね。

 

お店のレジ前には、飛沫防止の透明カーテンが設置され、出入口には消毒液、足元には間隔をあけた「ここでお待ちください」の足型スタンプも、すっかり見慣れたものになりました。
「3密」や「ソーシャルディスタンス」といった新しいワードも馴染んだものになりましたね。

 

 

実はカメラの世界にも、ソーシャルディスタンス・・・とは言いませんが、守らないといけない距離感があるんですよ。それは「これ以上近づくと撮れない」というディスタンス。
撮影するときに、近づいて撮ろうとして、ピントが合わなかったり、シャッターがおりなかったこと、ありませんか?

 

意外と知られてないんですが、レンズには「最短撮影距離」というものが決まっていて、それ以上近づきすぎると写真が撮れません。

 

レンズ交換のできる一眼レフカメラなどの上部には「距離基準マーク」という、土星みたいなマークがついています。このマークは、イメージセンサーのある位置を示しています。(フイルムカメラでいうと、フイルムのある位置ですね)

 

 

このマークから被写体(ピント位置)までの距離のことを、「最短撮影距離」といいます。

 

 

そして、その距離というのはだいたいのレンズに明記されています。単位はm(メートル)なので、例えば0.45と書いてあるものは、45㎝の撮影距離を保たないと撮影することができません。
距離基準マークからの距離となるため、意外と離れないと撮れないことがわかりますね。

 

 

ついつい、レンズの先端部からの距離と勘違いしやすいのですが、レンズの先端部からの距離は「ワーキングディスタンス」といいます。

 

 

ちなみに、コンパクトデジタルカメラにも最短撮影距離があります。コンデジはカメラ本体に明記されていることはあまりなく、取扱説明書に書かれていることが多いので、一度、お手持ちの取扱説明書を確認してください。

 

スマホカメラにも、もちろん最短撮影距離はあります。ただ、ほとんどの場合は明記されていることはありません。機種によって異なりますが、一般的にスマホカメラの最短撮影距離は6~7㎝と言われています。

 

スマホカメラを含めた一般的なカメラには、マクロ(接写)設定という機能がついていることが多いです。(チューリップマークで表示されています)
この設定を使うと、グッと近づいて撮影することが可能になりますので、そういう機能もうまく使ってみましょう。また機会があれば、マクロ(接写)撮影のお話もしたいと思います。

 

 

 

人もカメラも、決められたディスタンスをしっかり守って、楽しい夏を過ごしましょう!

 

———————————

Chiharuさん

 

 

フォトグラファー 。一児のママ。
笑顔はもちろん、普段の何気ない表情を撮るのが好きです。
いつもこんな素敵な表情をしてるんだよ~と伝えられたら幸せ。

 

<写真でもっと 毎日に彩りを>
「イロドリ シャシン」
instagram https://www.instagram.com/irodori_c/