8月1日(月)・2日(火)の2日間、MOMOテラス京都にあるトヨタカローラ京都ショールーム内で「子どものキラリ発見プロジェクト 科学実験教室」が開催されました。当日の様子をレポートします。

 

障子をあけてみよ。
外は広いぞ。

 

「地球環境について子どもたちに考える機会を提供したい」そんなトヨタカローラ京都のスタッフの思いから実現した今回の企画。当選した計100名近くの親子が実験に取り組みました。

 

 

プログラムは「宇宙の歴史」の動画からスタート。「今、当たり前のように使っている技術は長い長い宇宙の歴史のほんの短い間に生み出されたもの。それを体感して欲しいので、まずは宇宙の歴史の話から始めます」と話すのは、本教室の講師をつとめた湯川さんです。

 

フルーツ電池の実験。フルーツで電力はつくれる?

 

動画の後に続くのは「障子をあけてみよ。外は広いぞ」というトヨタ自動車の創業者、豊田佐吉氏の言葉。「この言葉を胸に刻んで、広い世界にどんどんチャレンジして欲しい」という湯川さんから子どもたちへのメッセージです。また、実験の材料とともに子どもたちに配られたのは「しっぱい許可書」。「今日はたくさん失敗して欲しい。なぜ失敗したのか、どうしたら思い通りになるのか、たくさん考えて欲しい」そんな湯川さんの思いが込められています。

 

フルーツ電池でオルゴールが鳴ったよ!とうれしそうな子どもたち。

 

未来の君たちに
できることはなに?

 

フルーツ電池の回では、子どもたちがレモンやリンゴ、ナス、ゴーヤなど思い思いのフルーツや野菜を持参。フルーツに銅板、亜鉛板を刺して、電流が流れ、電子オルゴールが鳴るか確かめました。「電池を入れなくても音が鳴ったのにびっくりした!」と子どもたち。風力発電の回では、最初はアルミホイルで手づくりの羽根を使い、羽根をまわしたら電力が生まれるのかを確認。その後、既製品の羽根を使い、どちらが大きな電力が生まれるのか、それはなぜかを考えました。

 

風力発電のひみつ。まずはアルミホイルで羽根をつくります。羽根をまわして電力をつくれるかな?

 

子どもたちからは「羽根をまわして電力が生まれるとは思わなかった」と驚きの声があがっていました。続いて、それらの仕組みの説明やその仕組みを利用した電気自動車、水素自動車の説明があり、保護者も熱心に耳を傾けていました。最後は、実験結果の比較。湯川さんは言います。

 

既製品とアルミホイルの羽根、たくさん電力がつくれたのはどちらかな?どうして違いがでたのかな?

 

「なぜ違いが出たのか?なぜこのような結果になったのか?何度も何度も実験して考える。これこそ科学の醍醐味です。これからもたくさん失敗してください。そして、考えてください。未来の君たちに期待しています

 

会場に展示されている電気自動車の説明をするトヨタカローラ京都のスタッフさん。

 

ご参加いただいた皆さん、講師の湯川さん、トヨタカローラ京都のスタッフの皆さん、ありがとうございました!今回を機に、子どもたちが「未来の自分にできること」を少しでも考えてくれるきっかけになれば幸いです。

 

主催:クルールきょうと編集室
協賛:トヨタカローラ京都