『せつぶんだ まめまきだ』 桜井信夫作 赤坂三好絵 教育画劇
『かえうた かえうた こいのぼり』石井聖岳作 講談社
『たなばた』君島久子再話 初山滋画 福音館書店
『おばあちゃんのななくさがゆ』野村たかあき作 俊成出版社
『もりのひなまつり』こいでやすこ作 福音館書店
『だいくとおにろく』松居直話 赤羽末吉画 福音館書店

 

もうすぐ節分です。子育てを通して我が家でも四季折々の日本の行事を家族で楽しむようになってきました。

 

そこで助けてもらっているのは『和の行事えほん』です。行事ごとにその季節のページを開き、どんなことをしようか話し合いながら準備をしています。日本の文化や二十四節季について学びながら行事を楽しめるので家庭に一冊、本棚においておくのにおすすめです。行事と関連付けして読み聞かせに季節の絵本を図書館で借りてくるのも楽しいですね。

 

行事ごとは準備がいるから大変という時は日本の唱歌や童謡を一緒に歌うことでも四季を感じることができます。

 

 

(上段 左)『こどもの行事 しぜんと生活1月のまき』かこさとし文・絵 小峰書店
(上段中)『歌の絵本 日本の唱歌より』芥川也寸編 安野光雅絵 講談社
(上段右)『童謡えほん』萩原昌好編 あすなろ書房
(下段 左)『和の行事を楽しむ絵本』三浦安子著 かとーゆーこ絵 永岡書店
(下段中)『和の行事えほん1春と夏の巻』
(下段右)『和の行事えほん2秋と冬の巻』 高野紀子作 あすなろ書房

 

最近では「グローバルスタンダード」という言葉の通り、世界の文化も日常に入り込んでくるようになり、日本文化が薄れてきているのかもしれません。

 

ただ、自然や水が多く、季節がある日本という国の気候で育ち、生活をしている私たちにとって昔の人たちの知恵は、私たち自身の根本に合うのではないかなあと子どもと日本行事を楽しむにつれ感じるようになりました。

 

昔の人たちは何気ない日常に行事を家族で行うことで「ハレ」を作り、「ケ」の日を上手く乗り越えていたようです。絵本と一緒に「ハレ」と「ケ」この二つのバランスをうまく保ち、心身ともに健康な生活を送るための知恵を子どもに伝えていきたいものです。

 

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このコラムを書いたママ

永井 知佳子

前職で国語を教えていました。国語の力の基礎は幼少期の読書です。本との最初の出会いである親子の読み聞かせの時間の大切さをたくさんの方に知っていただけたらと思い、読書支援活動をしています。5歳児ママ。
Instaguram→@kakobook
Blog→http://ameblo.jp/honnotane100-ehon