『あなたが うまれた せかい』
ウィリアム・ホール文/ロジャー・デュボアザン/絵 ほしかわ なつよ/訳 童話館出版(写真協力・MAISON Doue)

 

本屋さんに行って絵本選びに悩まれたことはないですか?
私も悩みながら絵本を選んできました。そして、たくさんの本を息子と読み合う中で自分の絵本選びのルールに気が付きました。

 

それは、主に

 

1.自分が声に出して読んでみて良いと思うものを選ぶこと
2.子どもの想像力がはたらく余白があるものを選ぶこと
3.自分の子どもの成長にあっているもの(年齢ではなく)を選ぶこと

 

という3つのことです。

 

ただ自分なりの基準を持っていたとしても子どもと一緒に本屋さんに行くと子どもと意見が分かれることもよくあります。

そういう時はどの絵本を子どもが選んでも安心できる絵本専門店へ行くか、親として子どもに出会ってほしいと思う1冊と子どもの好むものを1冊、本棚に迎えるようにしています。

 

でも、誕生日にプレゼントする本だけはこの選書のルールではなく、少し背伸びできるもの、子どもの視野を広げてくれるもの、大きくなった時に読んでくれたらと思うものを本棚に迎えるようにしています。

 

この本は特別という思いが伝わるように本と一緒に「手紙」を添えたり、「手形」と「両親からのメッセージ」を添えてプレゼントするのもおすすめです。

 

 

あとは、一つだけ子どもに本を贈るとき気をつけていることがあります。それは、「読みなさい」というメッセージはつけないということ。教育的に優れているから読んでほしいという本はもちろんありますが、本を読みなさいという言葉は子どもから本を遠ざけてしまいます。

 

本を読む喜びを知っている子どもなら、手に届くところに本があればきっと読む日が来る。だから、私が子どもへの贈り物の絵本を選ぶときに一番大切にしているのは「自分がその本から何か感じたことがあるかどうか」です。

 

本と一緒に読書の楽しさも子どもたちにプレゼントできれば一番こころに残る贈り物になると思いませんか?

 

贈り物におすすめの絵本
(上段 左) 『MAPS 新世界絵』アレクサンドラ・ミジェリンスカ&ダニエル・ミジェリンスキ/徳間書店
(上段 中) 『せかいのひとびと』ピーター・スピアー絵・文/松川 真弓 訳/評論社
(上段 右) 『機関車・電車の歴史』 山本忠敬/福音館書店
(下段 左)『ルピナスさん』バーバラ・クーニー作/かけがわ やすこ訳/ほるぷ出版
(下段 中)『ちいさな あなたへ』アリスン・マギー文/ピーターレイノルズ絵/なかがわ ちひろ 訳/主婦の友社
(下段 右)『いつかは きっと・・・』シャーロット・ゾロトフ文/アーノルド・ローベル絵/やがわ すみこ訳/ほるぷ出版

 

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このコラムを書いたママ

永井 知佳子

前職で国語を教えていました。国語の力の基礎は幼少期の読書です。本との最初の出会いである親子の読み聞かせの時間の大切さをたくさんの方に知っていただけたらと思い、読書支援活動をしています。5歳児ママ。
Instaguram→@kakobook
Blog→http://ameblo.jp/honnotane100-ehon