『ラチとらいおん』マレーク・ベロニカ文・絵/とくなが やすとも訳/福音館書店
『がっこうだって どきどきしてる』  アダムス・レックス文/クリスチャン・ロビンソン絵/なかがわ ちひろ訳 WAVE出版

 

息子も今年の4月から小学1年生になります。学校説明会や授業体験などドキドキしつつもワクワクしている様子。きっと不安に思っていることもあるのかもしれません。

 

そんなときのために、ずっと本棚に置いておいた絵本が、『ラチとらいおん』です。
絵本の最初のページには黄色い建物の絵があって、「このいえに、ラチという おとこのこが すんでいます。ラチは、せかいじゅうで いちばん よわむしでした。」とはじまります。そんなラチの好きな絵は勇ましいライオンの絵。「ぼくに、こんな らいおんがいたら、なんにも こわくないんだけどなぁ」とラチが言うと、次の朝ベッドのそばに絵にそっくりな小さな赤いライオンがいるのです。そして、ライオンは「きみがつよくなりたいなら、ぼくがつよくしてやるよ」と約束し、ライオンがそばにいるとラチはどんどんつよくなっていきます。

 

この絵本を本棚に置いたのは弱虫な気もちや不安な気持ちのときに一人で開いて欲しいかったから。いつの日か手に取って、心の中に赤いらいおんが住んでくれたらいいなぁと思っています。

 

『がっこうだってどきどきしてる』は自分だけがドキドキ不安じゃないんだと感じさせてくれる一冊。もしかしたら、学校だって、先生だって、お友達だって、ドキドキしているかもしれないと思って欲しい。

 

「はじめて」をたくさん経験して、一歩ずつ「できた!ひとりでできた!」を増やしていってほしい。その時に私は『ラチとらいおん』にでてくる「らいおん」みたいになりたいと思っています。その「ひとりでできた!」のサポートは環境を整えてあげることなのかな。親も勉強しなくちゃなりません。「小学生のおかたづけ育」という本を手にどうしたらサポートしやすい仕組みにできるか考え中です。
春にあたらいい生活準備をはじめられる方、絵本を読んで一緒にがんばりましょう。

 

左上段から→『6さいのきみへ』佐々木正美 文 佐竹美保 絵 小学館
『はじまりの日』ボブ・ディラン作 ポール・ロジャース絵
アーサー・ビナード訳 岩崎書店
右下段から→『小学生のおかたづけ育』Emi 大和書房
『あすはきっと』ドリス・シュワ―リン文 カレン・ガンダーシ―マ絵
木島 始 訳 童話館出版
『ぶたぶたくんのおかいもの』土方久功 福音館書店

 

※2019年の記事を再編集しています。

—————————

Kakoさん

前職で国語を教えていました。国語の力の基礎は幼少期の読書です。本との最初の出会いである親子の読み聞かせの時間の大切さをたくさんの方に知っていただけたらと思い、読書支援活動をしています。1 児のママ。
Instagram→ @kakobook
Blog→http://ameblo.jp/honnotane100-ehon