春雨、五月雨、梅雨、夕立、霧雨、時雨・・・・

 

日本語には雨を表す言葉が訳400語近くあると言われています。

そんな雨の降る様子を表す擬音語や擬態語も

ザァーザァー、ポツポツ、しとしと、ぱらぱら・・・と多くあります。

 

国語の問題にも文章の文脈からこの擬音語を補う問題というものもあって、雨の降る音がことばとしてイメージがないと、これが結構難しいようです。

 

擬音語・擬態語というのは特に実際に体験しないとイメージしにくい言葉だと思います。イメージはどこでするのかというと、生活の中はもちろん、絵本でもできます。

 

そして、絵本では、擬音語・擬態語が多く含まれるのは意外にも赤ちゃん絵本なのです。今回はそんな擬音・擬態を楽しみつつ、雨を感じることができる絵本をご紹介したいと思います。

 

 『あめかな!』U.G.サトー・福音館書店

 

『あめかな!』は水彩絵の具のにじみを空と雨と光に例えられた福音館の赤ちゃん絵本です。

 

「ぽつぽつ・・・」と、 空から落ちてくる雨の様子がとてもきれいに表現されているので、0歳からの読み聞かせにおすすめです。

 

これから長雨の季節が来ます。「晴耕雨読」なんていう言葉があるようにお家で本を読む時間が増えるのではないでしょうか?

 

 

私が幼い頃、

雨の日は、手持無沙汰で窓ガラスに当たる雨のひとつぶ一粒が、窓につくと重なりあって大きなしずくをつくり、落ちていく様子を見て過ごしたような気がします。

 

日本には四季があり、雨はその季節の変わり目を教えてくれるので私たちは多くの雨の言葉をもっているのかもしれません。雨の日は少し手をとめて、雨を感じてみるといいですね。

 

左上段から
『だるまちゃんとかみなりちゃん』加古里子 作・絵/福音館書店
『ぞうくんの あめふり さんぽ』なかのひろたか 作・絵/福音館書店
『あめあめ ふれふれ もっと ふれ』シャーリー・モーガン文/エドワード・アーディゾー二絵/なかがわちひろ訳/のら書店
左下段から
『雨、あめ』ピーター・スピアー/評論社
『しずくのぼうけん』 マリア・テルリフスカ作/ボフダン・ブテンコ/福音館書店
『おとうさんの かさ』三浦太郎/のら書店

 

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永井 知佳子

 

前職で国語を教えていました。国語の力の基礎は幼少期の読書です。本との最初の出会いである親子の読み聞かせの時間の大切さをたくさんの方に知っていただけたらと思い、読書支援活動をしています。1 児のママ。
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