もうすぐ暑い夏がやってきますね!今年の夏はどんな写真が撮れるかなぁ。

 

 

 

 

さて、4年近く書かせて頂いてきたコラムですが、寂しいことに今回が最終回となります。
長きに渡り、ご覧頂いてありがとうございました。

 

 

様々なシーンでの撮影方法や心構えなどをお伝えしてきましたが、最終回に相応しいシーンを考えてみると、私が伝えたいと強く思ったのは、テクニックではなく、「写真の持つ力」です。

 

 

「フォトセラピー」という言葉を知っていますか?東日本大震災の時、泥で汚れた写真を洗って、持ち主へ返すという活動が広く行われ、被災者の心に癒しを与えたと報道されました。

 

非常事態だからこそ、心に染み入るのはもちろんありますが、たった1枚の写真が心を癒すことは、日常の中でも大いにあります。

 

 

写真って、その時のその瞬間を切り取るものです。そして、それを見た時、瞬時に、その時代に戻れるものでもあります。

タイムカプセルを開けるように、愛おしい時間が再び動き出すみたい。当時の気持ち、匂いや温度まで蘇るように感じませんか。

 

 

 

 

写真は、撮ることも楽しいし、撮られることも楽しい。撮った後に見ること、写真を見てお喋りすることも楽しい。何年も時間が経ってから、また見返すことも楽しい。一粒で何度も楽しめる、とても奥深いものです。

 

 

 

 

写真を撮るテクニックを、長きに渡りお伝えしてきたのに、最後にこれを言っちゃあダメな気もしますが、思い切って言っちゃいましょう!

 

 

子どもを撮る時に大切なこと。それは「心」です。「愛(愛情)」です。

キレイ!ステキ!可愛い!と心が動いた時にシャッターを切る。逆もまた然り。機嫌を損ねて動かなくなった子どもに、「もうわけがわからないから写真でも撮っちゃえ~」という心情の時もあります。

 

笑顔はもちろん、泣いた顔、困った顔、怒った顔、ふざけた顔、何もかもが宝物です。自分の心が動いた時に、自分の感覚に正直にどんどん撮ってください。

 

慌てて雑にシャッターを切ったはずが、愛おしくてたまらない1枚になることは多くあります。

 

 

 

 

そりゃ、テクニックや知識は、ないよりあった方が良いに決まってます。でも、それに囚われ過ぎずに、自分の心が動いた時を信じて、シャッターを切ってくださいね。

 

日常は、ママにしか、パパにしか、切り取れない瞬間が溢れていますよ!

 

 

心配ないからね。
必ず最後に「愛」は勝つ!

 

 

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Chiharuさん

 

 

フォトグラファー 。一児のママ。
笑顔はもちろん、普段の何気ない表情を撮るのが好きです。
いつもこんな素敵な表情をしてるんだよ~と伝えられたら幸せ。

 

<写真でもっと 毎日に彩りを>
「イロドリ シャシン」
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