ようこそ思考力の実験教室へ!これからいろんな実験をしてみよう。どうなるか想像して、やってみて、結果を比べてみよう!成功するまで何度もくりかえしてやってみよう!
じっけんしよう!
おとなのひとと いっしょに
はしってみよう!
どちらが はやいかな?
おとなと いっしょに ゴールするには
どうしたらいいかな?
\実験結果 大募集!!/
お子さんが取り組んだ実験の結果やお子さんの考え(写真も募集!)をクルール編集室までお送りください。ユニークな回答は、次号誌面にて紹介します!採用された方には図書カード500円をクルール編集室からプレゼント!3月末締切
受付は終了しました
ノートルダム学院小学校
算数科教諭
與座 幹太 先生
体を動かして
「速さ」の「差」を
体感しながら考える
與座先生*大人と子どもは「速さ」に「差」があるので普通に走ったら同時にゴールできません。「その差を消す必殺技を考えよう」という実験です。
まずは子どもと一緒に走ってみて、「差」がどれくらいあるかを子ども自身が体感します。そして、その「差」を埋める方法を考える。実際に試してみて同時にゴールできなかったら別の方法を考えてまた走る。これを何度でも繰り返します。
正解どおりに
ならない現実を
どう解決するか?
與座先生*これは中学受験で「旅人算」とよばれる問題で、ノートルダム学院小学校の児童は机の上で計算式を立てて正解を導き出します。
ところが、実際にグラウンドを走って検証すると正解どおりにならない。式や計算が「正解」でも「現実」は違うと気づいた児童は、速度を測りなおしたり走り方を変えたりして実験を繰り返して机上の空論を克服し、結果を動画とプレゼンシートにまとめました。
トライ&エラーで
発見の喜びを
味わおう
與座先生*「与えられた数値」を正確に計算する力は算数の基本ですが、世の中の課題を解決するためにはそれだけでは不十分です。
論理的な思考力を通じて身に付けてほしいのは、実際に課題と向き合い「課題を解決するために必要な数値」があることに気づき、探究して、その解決のための道筋を発見する力。算数の本当のおもしろさってそこにあると思うんです。
トライ&エラーを繰り返すことで見えてくるワクワクする発見の喜びを、ぜひ味わってほしいと思います。
算数力を高める
教科担任制と習熟度別クラス
習熟の早いクラスにて「旅人算」の取り組みの様子。実際に走っている様子をタブレットで撮影し、トライ&エラーを繰り返しました。
一人ひとりを見守り
より深い学びへ
ノートルダム学院小学校では、全教科の授業で教科担任制を採用しています。各科目の専任教員が専門性の高い授業を行うとともに担任と情報を共有して児童一人ひとりと深く関わり、見守ります。
1・2年生の算数は教科書をきちんと理解して基礎を固め「考えればできる」という自信をつける時期。3年生からは理科や社会科といった他教科とも関連づけながら「数」という概念に対する認識を深めていきます。
「できる」喜びが
自己効力感を高める
学校の踊り場の面積を求めるにはどうしたらいい?チームごとに様々なアプローチで考えました。
特に効果を上げているのが、5年生からの習熟度別クラスによる指導です。
「どんどん先へ進みたい」という意欲のある児童や習熟の早い児童は中学受験レベルの問題に挑戦するなどより発展的な学習に取り組むほか、机上の計算を実地で検証するといったユニークな試みにもチャレンジできます。
「分からないところを先生に詳しく教わりたい」という児童や「じっくり考えたい」という児童には前の単元の復習も取り入れたきめ細やかな指導で基礎を定着させ、マイペースで学びを深めます。
クラス分けは成績に応じて行いますが、どのクラスが向いているかを児童と話し合ったり、授業を通じて児童を見守るなかでクラスの変更を検討することもあります。大切なのは「分かった」「できた」という喜びを味わうことで児童一人ひとりが自己効力感を持つこと。
一人ひとりの個性を見きわめ、寄り添った指導を実践することで児童の意欲と実力を高めています。