オーストラリアでの
ターム留学とは
カリン先生*立命館小学校では2012年からターム留学に取り組んできました。タームというのは学期のことです。留学先はオーストラリアのトゥーンバ・アングリカンスクール(TAS)。あちらで一学期(1ターム、約2か月)を体験してくるのでターム留学と呼んでいます。TASでは一学年が四学期に分かれていて、本校の児童は7月から9月の学期に滞在し、寮生活をしながら、現地児童とともに授業を受け、さまざまな行事や活動にも参加します。コロナ禍があったため、数年間中断していたプログラムですが、2025年度に、ようやく再開できました。
試されるのは
コミュニケーション能力
カリン先生*もちろんですが、TASの授業は全て英語で行われます。全てを理解するのは難しいと思いますが、クラスメートに聞いたり、自分で調べたりしながら一生懸命授業を受けていました。TASの子と同じようにプレゼンテーションに挑戦する姿も見られました。事前学習でそれぞれの目標を持てたことがこのような姿につながったと思います。
自然豊かな広々とした環境
出発前の期待と不安
現地で直面したあれこれ
――学習面においても、気持ちのうえでも、事前準備がたいへんだったのではと想像しますが、みなさんが事前に心がけたことを教えてください。
「寮では夜8時半が就寝時間と聞いたので、家でも、その時間に寝る練習をしました」
「たくさんの人が使うからシャワーは5分で済ませるという規則があって、それも練習しました」
「英語は得意ではなかったので、学校の英語の授業に真剣に取り組みました。そのうえで、もっと会話量を増やしたいと思い、オンライン英会話を始めたいとお母さんにお願いしました」
「私は家族にも協力してもらって、家の中でも英語で話すことを習慣にしました」
「お母さんが若い時、オーストラリアに留学していたんです。その時の話をたくさん聞きました!」
――現地で困ったことはありましたか?
「ホームシックになってしまって、最初の数日間は泣いてばかりいました」
「お互い励ましたりしてたんですけど、TASのクラスメイトたちも心配して声をかけてくれたよね」
「うん、とても嬉しかった!」
「普段から会話の機会はたくさんあったんだけど、最初のうちは本当にどう返していいかわかりませんでした」
「慣れて会話らしくなるまでに時間がかかりました。だから、もっともっと、友達と話をしたかったな、という思いが強いです」
2か月間、現地の子と一緒に学びます
大きく成長して帰国
探究心はますます大きく!
――この留学で得たこと、学んだことは何ですか。また、いい思い出があれば聞かせてください。
「コミュニケーションとは、相手の立場に立って相手の気持ちを汲み取ろうと努力することだと学びました。英語はその手段のひとつに過ぎないということも」
「同じキャンパス内にある幼稚園の子どもたちと二人一組になって遊ぶ機会があったんですけど、可愛いし、言語を超えて意思疎通ができたことが、とてもいい思い出です」
「全校児童が出演するミュージカルがその学期最後のイベントで、私たちも音楽の授業などで練習をして参加しました。歌ったり踊ったり、とても楽しかった」
「英語はたしかに上達したかな。少し自信もついてきたので、以前参加した別の研修で知り合ったアメリカの友達と、手紙のやりとりを再開しました!」
「これからもチャンスがあれば留学したい。世界のいろいろなところに友達をつくりたいです」
ミュージカル「不思議の国のアリス」
ターム留学から見える
子どもの可能性
カリン先生*TASへの教員引率は、始めの数日と終わりの数日になります。事前学習でしっかりと準備して研修に挑んだ子どもたちですが、始めは不安そうな様子も見られました。ですが、迎えに行ったときには、5人の成長ぶりに目をみはりました。英語力だけではなく、内面が大きく磨かれたと感じました。小学生という柔軟な思考や吸収力を持つ時期に経験するからこそ、得られるものは大きいと感じています。この経験を大切に、これからの成長につなげていってほしいと思います。